村上 和雄
生まれつき頭のいい人や早く走れる人がいる。私たちは、それを「遺伝だからしかたがない」と受け入れている。しかし、長年遺伝子を研究してきた著者は、「そうじゃない」、「早く走れたり頭をよくする遺伝子のスイッチをONにすれば、人間の能力はもっと高まる」という。
食物の取り方や訓練、あるいは温度、圧力などいろいろな要因があるが、著者は自分の体験も踏まえて、人の思いや心の持ち方が大きいと強調する。同じことをやっても、楽しんでやったときと、嫌々やったときでは疲れ方が違う。それなら、面白いこと、楽しいことを意識的にやれば、好ましい遺伝子がONになるのではないか、というのである。
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/plus/353536